秋野菜の土作り、何をいつ入れる?米農家24年・野菜1年生が4.4㎡の畑でやったこと

🧪 ゆうの家庭菜園実験室|やってみた結果

「秋野菜を植えたいけれど、土には何を入れればいいの?」

家庭菜園を始めると、ここで一度迷うのではないでしょうか。

石灰。

堆肥。

肥料。

お店へ行けばいろいろ並んでいますが、

「全部必要なの?」「いつ入れるの?」

と、野菜1年生の私も改めて考えることになりました。

米作りは24年続けています。

当然、田んぼでも土づくりは大切です。

でも、畑で大根やカブ、ジャガイモなどを育てるとなると、田んぼとまったく同じではありません。

そこで2026年9月、秋野菜を植える約4.4㎡の畑で、今回は植える前から準備してみました。

わが家で使ったのは、

  • カキ殻を使った石灰
  • バーク堆肥
  • 元肥
  • 必要な作物に使う殺虫剤

です。

この記事では、「これが唯一の正解」と教えるのではなく、わが家では何を、いつ、何のために使ったのかを実録として残します。

春のように「困ってから調べる」のではなく、今回は先に環境を整えてから秋野菜を迎えます。

「2026年9月、秋野菜を植える前の約4.4㎡の畑。今回は土づくりから予定を立てました。」
目次

結論|今回は「土を整える→土をふかふかにする→植える日に仕上げる」の順で準備しました

4.4㎡ほどのわが家の畑では、だいたい次の流れで進めました。

植え付け約10日前

カキ殻石灰

↓

約7日前

バーク堆肥30L

↓

種まき・植え付け時

元肥を約600g

+

必要な作物には、登録内容を確認して殺虫剤

という流れです。

ここだけ見ると、

「4種類も入れるの?」

と思うかもしれません。

でも、それぞれ同じ仕事をしているわけではありません。

簡単に言うと、

📚 それぞえの役割 📚

石灰=土の状態を整える

堆肥=土そのものを育てる

肥料=野菜の栄養

殺虫剤=必要な害虫への対策

です。

この役割を分けて考えると、初心者の私にも少し分かりやすくなりました。


まず10日前|カキ殻石灰で土の状態を整えました

最初に使ったのは、カキ殻を原料にした石灰です。

💡石灰の役割

日本の土は雨の影響などで酸性に傾きやすく、野菜によっては石灰を使って適した土の酸度へ調整することがあります。農林水産省も、作物によって適したpHが違うため、必要に応じて石灰で調整することを紹介しています。(農林水産省)

ただし、

「石灰を入れれば入れるほど良い」わけではありません。

ここは米作りでも同じです。

土にはその時の状態があります。

本来なら、土の酸度を確認して必要量を考えるのがより丁寧ですね。

今回のわが家では、秋野菜を植える約10日前にまき、土と混ぜました。

カキ殻石灰を選んだ理由

今回私が使ったカキ殻由来の石灰は、土の酸度調整とカルシウム補給を目的として選びました。

春の家庭菜園では、

「まず植えてみよう」

が先になっていました。

秋は逆です。

植える前に土の環境を作る。

ここから始めました。


7日前|バーク堆肥30Lを畑全体に入れました

次に入れたのが、バーク堆肥です。

バーク堆肥とは、簡単に言えば木の皮などを発酵・熟成させた堆肥です。

肥料というより、

土を野菜が根を伸ばしやすい状態へ近づけるためのもの

と考えています。

💡バーク堆肥の役割

農林水産省の土づくり資料でも、バーク堆肥には土の物理性を改善し、保水力や肥料分を保持する力を高める特徴があるとされています。一方で、十分に熟成されていないものを大量に使うと生育へ影響する場合もあるため、製品表示を確認して使うことが大切です。(農林水産省)

今回、4.4㎡の畑へ使ったのは30L。

畑全体へ広げて、土と混ぜ込みました。

牛ふんや腐葉土じゃなくてもいいの?

土づくりを調べると、

牛ふん。

鶏ふん。

腐葉土。

バーク堆肥。

いろいろ出てきます。

ここが初心者には少しややこしいですね。

私も、

「結局どれを使えばいいんだ?」

と思いました。

大切なのは、全部入れることではありません。

それぞれ役割や性質が違います。

今回の私は、土の状態を良くする目的でバーク堆肥を選びました。

「みんなが牛ふんを使っているから自分も」

ではなく、

今の畑に何をしてあげたいか

から選ぶ方が分かりやすいと感じています。


植える日|元肥を入れて秋野菜のスタート準備

そして種まきや苗の植え付けをするタイミングで、元肥(もとごえ)を入れました。

元肥とは、野菜を植える前や植える時に入れておく最初の肥料のことです。

今回は「有機一発肥料」を約600g使いました。

畑は約4.4㎡です。

ここで注意したいのは、

600gという数字をそのまま真似しないこと。

肥料は商品によって成分も推奨量も違います。

育てる野菜によっても必要量は変わります。

ですから、この記事では、

「4.4㎡なら600gが正解」

という意味ではなく、

2026年秋のわが家ではこの量を使った

という備忘録として残します。

実際に使う場合は、商品の表示と育てる野菜に合わせて調整してくださいね。


夏の虫被害を経験したので、今回は植える前から対策しました

今回もう一つ準備したのが、土の中や株元の害虫への対策です。

夏に小さな芽を育てていた時、何かに食べられた経験がありました。

虫の正体を決めつけられなかった経験は今回だけではありません。春のカブでは、葉っぱに空いた穴から原因を調べたこともありました。

ネキリムシなのか。

ヨトウムシなのか。

ナメクジなのか。

当時、犯人を特定することはできませんでした。

だからこそ今回は、

「前に食べられたから、とりあえず農薬をまこう」ではなく、育てる作物と対象害虫を確認して使う

ことを意識しています。

今回使用したのはダイアジノン粒剤5です。

私が実際に計量した時は、ペットボトルのキャップでおよそ4杯程度を目安にしました。

ただし、ここは特に大事です。

農薬は「畑4.4㎡だから○杯」では決めません

ダイアジノン粒剤5は、作物と害虫によって登録されている量や使い方が違います。

💡殺虫剤使用の際の注意点

例えば農林水産省の登録情報では、ニンジンのネキリムシ類では6kg/10aをは種前に全面土壌混和する登録があります。一方、カブではキスジノミハムシとネキリムシ類で使用時期や方法が異なります。(農薬登録情報提供システム)

つまり、

「4.4㎡ならキャップ4杯」と覚えるのはNGです。

実際に使う時は、次の内容を、その商品のラベルや最新の登録内容で確認します。

  1. 育てる野菜
  2. 防ぎたい害虫
  3. 使用量
  4. 使う時期
  5. 使用方法
  6. 使用回数

メーカー側も、農薬登録は変更されることがあるため、実際の使用時には製品の説明書を確認するよう案内しています。(エンゲイ)

私自身も、ここは農家として特に雑に扱いたくない部分です。


米農家24年でも「畑の土づくり」は改めて勉強になりました

米作りでも土はとても大切です。

でも、田んぼと家庭菜園の畑では違うところがあります。

田んぼでは、水を張り、稲を育て、毎年ほぼ同じ作物を育てます。

一方、家庭菜園では、

大根。

カブ。

ジャガイモ。

ニンジン。

白菜。

キャベツ。

と、育てる野菜が変わります。

野菜によって根の伸び方も違えば、好む土の状態も違います。

だから、

「農家だから土づくりは分かっている」

ではなかったんですね。

むしろ家庭菜園を始めて、

同じ土でも、何を育てるかによって準備を変える必要がある

ことを改めて感じています。


春との一番の違いは「植える前に考えたこと」です

春の家庭菜園は、本当に勢いで始めました。

種をまく →芽が出る →困る →調べる →対策する

ずっとこの繰り返しでした。

ニンジンでは肥料を足す時期が遅れました。

ニンジンでは、間引きも肥料も感覚頼みになり、土の準備にも反省が残りました。種まきから収穫までの失敗は、実録としてまとめています。

カブでは虫対策が後手に回りました。

ほうれん草では水やりでも失敗しました。

春の私は、まさに「困ってから調べる」の繰り返しでした。最初の3か月にどんな失敗をしたのかは、春の畑だよりにそのまま残しています。

だから秋は、

「困ってから調べる」から「困る前に少し調べる」へ。

今回は土を作るところから予定を組みました。

10日前。

7日前。

植える日。

たったそれだけですが、春よりずっと落ち着いてスタートできています。

これが今のところ、秋の土づくりで一番大きな変化かもしれません。


初心者なら、まず「石灰・堆肥・肥料は別物」と分かれば十分だと思います

土づくりを調べ始めると、本当に情報が多いです。

pH、窒素、リン酸、カリ、カルシウム、有機物、微生物……

全部一度に理解しようとすると、私でも疲れます。

家庭菜園初心者なら、最初は、

📚 畑の肥料の準備 📚

石灰=土の状態を整えるもの

堆肥=土を育てるもの

肥料=野菜の栄養

このくらいの理解から始めてもいいと思います。

そして、

「自分が今育てる野菜には何が必要?」

を一つずつ調べる。

これなら、家庭菜園が勉強だけで終わりません。

まず土を触って、植えて、育ててみる。

私もその繰り返しです。


2026年秋|わが家の4.4㎡の土づくりメモ

来年の自分用にも、今回の流れをまとめておきます。

タイミング今回使ったもの目的
約10日前カキ殻石灰土の酸度調整・カルシウム補給
約7日前バーク堆肥30L土の状態を整える
種まき・植え付け時元肥 約600g野菜のスタート時の栄養
作物・害虫に応じてダイアジノン粒剤5登録されている害虫への対策

※これは2026年秋のわが家の実施記録です。石灰・肥料・農薬の量や使用方法は、土の状態、商品、野菜によって異なります。特に農薬は必ずラベル・最新の農薬登録内容に従ってください。


まとめ|土づくりは「野菜を植える前から始まっている」と感じました

春の私は、

「種をまけば家庭菜園スタート」

と思っていたところがありました。

でも秋は少し違います。

石灰を入れる。

堆肥を入れる。

肥料を準備する。

必要なら害虫対策も考える。

その一つひとつが、

野菜が育ちやすい環境を作る作業

なんですね。

米作り24年でも、家庭菜園では改めて土から教えてもらっています。

そして大切なのは、

「たくさん資材を入れること」

ではありません。

何のために使うのかを分かったうえで、必要なものを使うこと。

今回準備した4.4㎡の畑には、大根、ジャガイモ、カブなどを植える予定です。

「秋は何を植えよう?」と迷っている方には、わが家が今年選んだ秋野菜と、初心者が選ぶ時の考え方も別の記事にまとめています。

この土づくりが本当にどう結果につながるのか。

うまくいったところも、失敗したところも、収穫まで記録していきます。

秋の終わりに、

「準備してよかったね」

と家族で収穫を楽しめたら、一番うれしいですね。

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